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2025.11.21

「歯医者は痛いから苦手…」と感じていませんか?

■「歯医者は痛いから苦手…」と感じていませんか?
実は近年、歯科医療は大きく進歩し、痛みを最小限にする治療が一般的になってきました。

この記事では、
・歯科治療が痛いと思われる理由
・実際にはどこまで痛みを抑えられるのか
・痛みを軽減するための最新技術や歯科医院での工夫
・患者様自身ができる“痛み対策”
などを、やさしい言葉でわかりやすく解説します。

■目次
1. 歯科治療は本当に痛い?まず知っておきたい基礎知識
2. 痛みを感じやすくなる原因とは
3. 歯科医院で行われている“痛くないための工夫”
4. 患者様自身ができる痛み軽減のポイント
5. よくある質問(Q&A)
6. まとめ

本文

1. 歯科治療は本当に痛い?まず知っておきたい基礎知識

●痛みは大きく2種類

歯科での「痛み」には
• 刺激による痛み(器具の当たる感覚)
• 炎症による痛み(虫歯・歯周病など)
があります。

ほとんどの場合、後者の「炎症による痛み」を麻酔によってしっかり抑えることが可能です。
そのため、最新の歯科治療では「耐えられない痛み」を感じる場面はほぼありません。

●“痛みの感じ方”は人によって違う
• 緊張している
• 過去にトラウマがある
• 麻酔が効きにくい体質
といった理由で痛みを感じやすい方もいます。

歯科医側は問診や治療中の反応を見ながら調整するため、「痛みに弱い」と感じている方こそ、遠慮せず相談するのがおすすめです。

2. 痛みを感じやすくなる原因とは

●①緊張や恐怖によるもの

人は緊張すると交感神経が働き、痛みに敏感になります。
たとえば「注射が怖い」と思っているだけで、実際より痛く感じることがあります。

●②炎症が強い状態

炎症が強いと麻酔が効きにくくなります。
「腫れている」「ズキズキする」状態では、痛みがゼロになりにくいこともあります。

●③過去の痛い経験

昔の歯科治療は今より痛みが強かったため、「またあの痛みを…」と身体が構えてしまい、敏感になることがあります。

●④麻酔の効き方の個人差

骨の厚み・炎症の程度・体質などで効き方が異なります。
歯科医は必要に応じて追加麻酔や種類の変更で調整します。

3. 歯科医院で行われている“痛くないための工夫”

ここが患者様から最もよく検索されるポイントです。
現代の歯科では、次のような方法で痛みを大きく減らしています。

●(1)表面麻酔でチクッとする痛みを減らす

麻酔注射の前にジェル状の薬を歯ぐきに塗ります。
これだけでも、注射の「最初のチクッ」をかなり減らせます。

●(2)極細の麻酔針を使用

近年の麻酔針は髪の毛より少し太いレベル。
昔と比べて大幅に痛みが減少しています。

●(3)麻酔液の温度調整

冷たい麻酔液は痛みを感じやすいため、体温に近い温度に温めて使用する医院が増えています。

●(4)電動麻酔器でゆっくり注入

急に薬を入れると痛みが出ます。
電動麻酔器はコンピューター制御で“ミリ単位の速度調整”ができ、痛みを大きく抑えられます。

●(5)なるべく歯を削らない治療(MI治療)

削る量が少ないほど痛みが少なく、麻酔の必要も減ります。
虫歯の早期発見・早期治療が痛みを抑える最大のポイントです。

●(6)レーザー治療の活用

レーザーは
• 痛みの軽減
• 術後の傷の治りを早くする
などのメリットがあり、患者様の負担を減らします。

●(7)リラックスできる声かけ・説明

痛みは“心の緊張”でも大きく変わるため、
• 治療の流れを事前に説明する
• どこまで進んでいるか逐一伝える
といったコミュニケーションも重要です。

4. 患者様自身ができる痛み軽減のポイント

●①遠慮せず「痛みに弱い」と伝える

歯科医は調整しながら治療を行えるため、早めの申告が一番大切です。

●②リラックスできる呼吸

深呼吸をして肩の力を抜くだけで、痛みの感じ方が変わります。

●③体調が悪いときは無理しない

睡眠不足・発熱・不安が強い日は痛みに敏感になることがあります。

●④早期受診が最も“痛くない治療”につながる

「まだ大丈夫」と放置すると、炎症が進み麻酔が効きにくくなります。
痛みゼロの治療を希望する場合は、違和感を感じたら早めの受診が最も効果的です。

5. よくある質問(Q&A)

Q1. 麻酔が効きにくい体質はありますか?

完全に効かないケースはまれですが、炎症が強いと効きづらく感じることがあります。
追加麻酔や別の種類を併用するなど対策がありますので、ご安心ください。

Q2. 神経を取る治療は痛いですか?

麻酔が十分に効いていれば痛みはほぼありません。
むしろ治療前の炎症の痛みの方が強いことが多いです。

Q3. 子どもの治療は痛くないの?

表面麻酔や細い針を使うことで痛みを大きく減らせます。
お子様の場合は「声かけ」がより重要で、安心感を与えながら進めることでほとんどの子が問題なく治療できます。

Q4. 痛くない歯医者はどう選べばいい?
• 麻酔の説明が丁寧
• 「痛みがあれば言ってください」と声をかけてくれる
• 電動麻酔器など設備がある
といった点が判断の目安になります。

6. まとめ

歯科治療は、昔と比べものにならないほど痛みが少なくできる時代になっています。
特に麻酔技術の進歩、声かけ、器具の改良によって、
「気がついたら終わっていた」
と感じる患者様も多くいらっしゃいます。

もし痛みに不安がある場合は、遠慮なく歯科医にお伝えください。
患者様が安心して治療を受けられる環境づくりこそ、歯科医院の大切な役割です。

痛みを我慢して悪化する前に、気になる症状があれば早めにご相談ください。

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