【小児矯正】プレオルソとは?特徴・効果・メリットをわかりやすく解説
◾️お子さまの「歯並び」や「口呼吸」「ポカン口」を心配して来院される保護者の方は年々増えています。その中でも、最近お問い合わせが多いのが小児用マウスピース矯正「プレオルソ」。
本記事では、プレオルソの特徴・効果・適した年齢・メリットや注意点まで、歯科医師の視点でやさしく解説します。お子さまの歯並びで不安がある方にぜひ読んでいただきたい内容です。
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■目次
1. プレオルソとは?(基礎知識)
2. どんな症状に効果が期待できる?
3. プレオルソのメリットと注意点
4. 自宅での使い方と成功のポイント
5. よくある質問(Q&A)
6. まとめ
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【H2】1. プレオルソとは?(基礎知識)
プレオルソは、小児向けの機能的マウスピース矯正装置です。
柔らかい医療用シリコンでできており、お子さまが嫌がりにくく、日常生活の負担が少ない点が特徴です。
【H3】●どんな目的の矯正?
プレオルソは、
• 歯並びの土台となる「口の機能」を整える
• 正しい噛み合わせの誘導
• 口呼吸や舌のクセの改善
を目的としています。
特に、小児期(6〜10歳前後)は顎の成長が盛んで、舌や唇の筋肉トレーニングの効果が得られやすいため、プレオルソはその時期に適した装置といわれます。
【H3】●一般的なワイヤー矯正と何が違う?
ワイヤー矯正は「歯に直接力をかけて動かす」治療ですが、
プレオルソは「不正咬合の原因を改善し、歯が並ぶスペースを作りやすくする」治療です。
つまり、
“歯を動かす前に、歯が並ぶための環境を整える”
というベース作りの矯正
と考えるとわかりやすいです。
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【H2】2. どんな症状に効果が期待できる?
プレオルソでよく改善が期待できるのは、以下のような症状です。
【H3】●① 出っ歯(上顎前突)
上の前歯が前に出ている場合、
• 口が閉じにくい
• 前歯をぶつけやすい
などのリスクがあります。
プレオルソは舌の位置や唇の力を整え、自然な位置に誘導することが期待されます。
【H3】●② 受け口(反対咬合)
下顎が前に出てしまうケースです。
早期治療がとても重要で、年齢が低いほど改善しやすいとされています。
【H3】●③ 口呼吸・ポカン口
プレオルソは本来、口を閉じる力(口輪筋)や舌の位置を整える設計になっています。
口呼吸の改善は、
• 歯並び
• 姿勢
• いびき
• 集中力
などにも影響するため、早めの対処が推奨されます。
【H3】●④ 軽度の歯列不正
前歯が少しデコボコしているなど、軽い乱れはプレオルソで改善が期待できることがあります。
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【H2】3. プレオルソのメリットと注意点
【H3】●メリット
1. 取り外しができるため衛生的
装置を外して洗えるため、虫歯リスクを下げられます。
2. 柔らかく装着感が優しい
痛みが少なく、お子さまが続けやすいのが大きな利点です。
3. 正しい口の機能を整えやすい
歯並びだけでなく、口呼吸や舌のクセの改善を目的としている点が特徴的。
4. 将来の本格矯正の負担を減らせる可能性
顎の成長を適切に誘導することで、抜歯矯正や長期間のワイヤー治療を避けられる場合があります。
【H3】●注意点
1. 使用時間を守らないと効果が出にくい
一般的には、
• 就寝時
• 起きている時間に1時間
と推奨されます。
(※医院の判断で異なります)
2. 全ての症状に適応できるわけではない
顎の成長の程度や歯の状態によっては、別の矯正方法が向くこともあります。
3. 継続が必要
マウスピース矯正全般に言えることですが「習慣化」がとても重要です。
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【H2】4. 自宅での使い方と成功のポイント
【H3】●① 装着の習慣をつくる
毎晩寝る前に装着する流れを決めておくとスムーズです。
(例:お風呂→歯磨き→装着)
【H3】●② 正しい姿勢を心がける
猫背やうつ伏せ寝は、顎の成長に影響する場合があります。
【H3】●③ 「口を閉じる意識」を育てる
プレオルソは使うだけでなく、
日中の口の閉じ方・舌の位置も大切です。
【H3】●④ 家庭での声かけ
「今日も頑張ったね」「すごいじゃん!」などの肯定的な声かけが継続の大きな力になります。
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【H2】5. よくある質問(Q&A)
【H3】●Q1:何歳から始められますか?
A:一般的には 6〜10歳 頃が適応になることが多いです。
永久歯への生え変わりの時期がポイントになります。
【H3】●Q2:痛みはありますか?
A:柔らかい素材のため痛みは少なく、お子さまからの「続けられない」という声は比較的少ない印象です。
【H3】●Q3:学校につけていく必要はありますか?
A:通常は自宅での使用で問題ありません。
【H3】●Q4:どのくらいで効果が出ますか?
A:症状や年齢によって違いますが、「口が閉じやすくなった」「姿勢が良くなった」などの変化は比較的早めに見られることがあります。
【H3】●Q5:本格矯正は不要になりますか?
A:不要になるケースもありますが、
プレオルソ=本格矯正を完全に避けられる
と断定できるものではありません。
ただし、難易度が下がるケースは多くみられます。
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【H2】6. まとめ
プレオルソは、
• 歯並びのベース作り
• 口呼吸の改善
• 舌のクセ・姿勢の改善
など、成長期だからこそ得られる大きなメリットがある矯正装置です。
歯を無理に動かすのではなく、
「正しい成長方向へ導く」ことを目的としたやさしい矯正方法 であり、
6〜10歳前後のお子さまに非常に適したアプローチとされています。
お子さまの歯並びや口呼吸が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
顎の成長は「今この瞬間」にしか起こらないため、早めのチェックが安心です。









